肥料のページ

このページでは、肥料の知識と有機農法で使用する肥料・農薬を説明します。

肥料の知識(Wikipedia)

有機肥料 

有機物を原料とした肥料。有機肥料を施用する事と、有機物を施用することも混同されがちであるので、注意が必要である。 有機物により土壌内の微生物に栄養分が与えられるため、無機肥料よりも土壌に良いと考える人もいる。 ただし農業は肥料だけでおこなうものでないため、一概に有機肥料が無機肥料より優れているとはいえない。 例えば、完熟していない有機肥料では悪臭、ガス発生、害虫発生等の問題が発生することがある。 肥料を発酵させることによって、養分が分解され利用しやすくなり、有害菌が増殖して病害が起こることを防ぐことができる。
 有機物は時間をかけて分解され、その後植物に吸収されるため即効性は低いが、そのかわり土壌に長期間蓄積される。従来、植物は基本的に無機物を吸収し栄養としていると考えられてきた。ほとんどの栄養分は無機物として吸収されるが、一部の有機物はエンドサイトーシスにより、養分として取り込まれることもある。タンパク質の場合、細胞内にタンパク質を取り込んでからタンパク質分解酵素で消化して利用する。アミノ酸では直接利用されるものがある。このため、有機物の肥料としての有効性も研究されてきた。2002年には、独立行政法人の農業環境技術研究所が植物が根から無機質ではない有機質のタンパク質様窒素を吸収することを証明している。
油粕、魚粕、糠、堆肥、馬糞、牛糞、鶏糞、人糞尿(下肥)、骨粉、肉骨粉、草木灰
但し、草木灰は、植物由来のため有機肥料とする人が多いが、灰であるため無機物が中心である。

ボカシ肥

ボカシ肥とは、有機肥料を発酵させて肥効をボカシ(穏やかにしした)たものをいう。原料となる有機肥料は、油カス、米糠、鶏糞、魚カス、骨粉など多様である。無機肥料を加えることもある。ボカシ、ボカシ肥料ともいう。
ボカシ肥には大別して、土を混ぜるもの、混ぜないものの2種類ある。
前者は、有機肥料に土(粘土質なものがよい)を混ぜ、50〜55℃以上に温度が上がらないようにして発酵させる。(通常、堆肥などを発酵させる場合は、もっと高温で70℃以上になることがある。)
一方、後者は、有機肥料に水を加えて発酵させたもので市販のボカシ肥はこちらである。

無機肥料

無機物を主成分とした肥料で、工場で化学的に生産されたものが中心であるが、天然の鉱物もある。また、炭素をその組成に含まないものと理解する場合もあり、その場合、尿素は有機肥料とする。多くのものは、水にとけやすく即効性があるが、同時に流れやすくもあるため、定期的に肥料を追加する必要がある。また有機物の量が少ないため、長期間使用すると土壌障害の原因となる。
悪臭、ガス発生、害虫発生などの問題は発生しない。
無機肥料の、持続性が無いという欠点を克服するものとして、遅効性肥料がある。 これは肥料を樹脂、硫黄でコーティングしたものであり、コーティングの厚さにより有効日数(1ヶ月〜1年程度まで各種)が調節されている。また、窒素に限れば、硝化抑制剤などを尿素と混合し遅効性としたものもある。追肥するのが困難な道路斜面、治山、砂防の現場の緑化資材として開発されたが、その手軽さから園芸資材としても広く普及している。
窒素肥料、硫安、塩安、硝安、尿素、石灰窒素、硝酸カリ、リン酸肥料、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、熔成リン肥 、カリ肥料、塩化カリ(塩加)、硫酸カリ(硫加)

化学肥料

化学的に合成された無機肥料を化学肥料という。
化学肥料で肥料の3要素の1つしか含まないものを単肥という。(但し、有機、無機に関係なく、1種類の肥料という意味で単肥ということもある。)
単肥を混合して、肥料の3要素のうち2種類以上を含むようにしたものを複合肥料という。
複数の単肥に化学的操作を加え、肥料の3要素のうち2種類以上を含むようにしたものを化成肥料という。化成肥料で肥料の3要素の合計が30%以上のものを高度化成といい、それ以外を低度化成という。
化成肥料の成分は「窒素-リン酸ーカリ」という表記で表される。例えば、「8-8-8」という表記であれば窒素、リン酸、カリが各8%の低度化成とわかる。


Mogu&Goma Saienで主に使用していく有機肥料
名  称 説  明 製  品
有機肥料
 シーソイル
あさり・はまぐり等が生み出す『有機物』が大量に存在し、アミノ酸・ミネラルを含有する肥料です。


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植物活性剤
 シーリキッド
あさり・はまぐり等が生み出す『有機物』が大量に存在する肥料と特殊な天然無公害の土壌及び花崗岩、玄武岩から抽出した非晶質のミネラル数十種類を含んだ濃縮液を混ぜ込んだ植物活性剤です。

                       詳細


一般的な有機肥料
名称 説明 製品例
たいひ 堆肥という製品名で販売されているものは、発酵済みの牛ふん、鶏ふん、もみがら等をと適度に混合したものです。土壌をやわらかくしたり、バクテリアの発生を促したり、土壌の活性の維持・増進といった、さまざまな効果があります。
堆肥
発酵鶏糞 発酵鶏糞も堆肥の一種だと考えられますが、より肥料分が多いのが特徴です。
肥料の三要素を含んでいて用途が広く、安価な肥料として有効です。
チッソ 3.1  リン酸 6.0  カリ 1.5
 
鶏ふん
油かす チッソ分を多く含んでおり、元肥に使用することが多い。ただし、直接、根にあたると、発酵作用で熱が発生するので、根から離してして与えること。
チッソ 5.1  リン酸 2.5  カリ 1.3
油カス



有機肥料の他に使用可能な無機肥料(有機JAS規格 平成18年10月27日)
(有機肥料しか有機農業に用いられていないということは誤解)
(順次、記入していきます)

名称 説明(基準) 製品例
草木灰 草や木を燃焼させた後の灰である。カリウムと石灰分を含む肥料になる。水溶性のカリウムが多く即効性がある。
強いアルカリ性なので使い過ぎによる土壌のアルカリ化に注意を要する。また、硫安、過リン酸石灰など草木灰と混用できない肥料もある。
Mogu&Goma Saienではジャガイモの切り口の腐敗防止に使用している。

天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであること。
炭酸カルシウム
(苦土炭酸カルシウムを含む。)
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するもの(苦土炭酸カルシウムを含む。)であること。
塩化加里
天然鉱石を粉砕又は水洗精製したもの及び天然かん水から回収したものであること。
硫酸加里
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであること。
硫酸加里苦土
天然鉱石を水洗精製したものであること。
天然りん鉱石
カドミウムが五酸化リンに換算して1kg中90mg以下であるものであること
硫酸苦土
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであること。
水酸化苦土
天然鉱石を粉砕したものであること。
石こう
(硫酸カルシウム)
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであること。
硫黄
生石灰
(苦土生石灰を含む。)
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであること。
消石灰
上記生石灰に由来するものであること。
微量要素
(マンガン、ほう素、鉄、銅、亜鉛、モリブデン及び塩素)
微量要素の不足により、作物の正常な生育が確保されない場合に使用するものであること。
岩石を粉砕したもの
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであって、含有する有害重金属その他の有害物質により土壌等を汚染するものでないこと。
塩基性スラグ
鉱さいけい酸質肥料
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであること。
よう成りん肥
天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものであって、カドミウムが五酸化リンに換算して1kg中90mg以下であるものであること。
塩化ナトリウム
海水又は湖水から化学的方法によらず生産されたもの又は採掘されたものであること。
リン酸アルミニウムカルシウム
カドミウムが五酸化リンに換算して1kg中90mg以下であるものであること。
塩化カルシウム

使用条件付きで使用可能な農薬(有機JAS規格 平成18年10月27日)
農薬の取扱について
有機農法で扱う農薬でも無害ではないので扱いには十分注意をしてください。
・保管場所は、鍵のかかるキャビネットに収容し、子供の手の届かないところに保管すること。
・散布時は、マスク、メガネを付けること。
・直接、皮膚に付いた場合は、速やかに、石鹸で洗うこと。
・説明書の従い、散布回数、収穫前何日前まで使用可能等の注意事項を守ること。

詳細は農薬の説明書を見てください。

名称 説明(基準) 製品例
除虫菊乳剤及びピレトリン乳剤
除虫菊から抽出したものであって、共力剤としてピペロニルブトキサイド含まないものに限ること。

右の写真は、除虫菊乳剤

除虫菊乳剤
なたね油乳剤
マシン油エアゾル
マシン油乳剤
大豆レシチン・マシン油乳デンプン水和剤
脂肪酸グリセリド乳剤
右の写真は、サンクリスタル乳剤

野菜のうどんこ病・ハダニ類・アブラ虫類をまとめて防除します。薬剤耐性うどんこ病菌、薬剤抵抗性ハダニ類やアブラムシにも有効です。有効成分は食用油脂で収穫前日まで使用できます。希釈倍数を遵守し、葉裏等に散布むらを生じないように丁寧に散布してください。

Mogu&Goma Saienでは、キュウリのウドンコ病に使用することがある。
サンクリスタル乳剤
サンクリスタル乳剤
メタアルデヒド粒剤
捕虫器に使用する場合に限ること。
硫黄くん煙剤
硫黄粉剤
硫黄・銅水和剤
水和硫黄剤
硫黄・大豆レシチン水和剤
石灰硫黄合剤
殺虫作用、殺菌作用を持つ農薬。原液を希釈して利用する.強アルカリ性のため皮膚に付着した場合は直ちに石鹸などでよく洗い落とす。眼に入った場合は、直ちによく水洗した後、眼科を受診すること。薬害が出やすいので、説明書をよく読み、希釈濃度や対象植物等を守ること。
Mogu&Goma Saienでは2月頃に、果樹に殺虫のために噴霧する。
シイタケ菌糸体抽出物液剤
炭酸水素ナトリウム水溶剤及び重曹
炭酸水素ナトリウム・銅水和剤
銅水和剤
銅粉剤
硫酸銅
ボルドー剤調製用に使用する場合に限ること。
生石灰
ボルドー剤調製用に使用する場合に限ること。
天敵等生物農薬
性フェロモン剤
農作物を害する昆虫のフェロモン作用を有する物質を有効成分とするものに限ること。
クロレラ抽出物液剤
混合生薬抽出物液剤
ワックス水和剤
展着剤
カゼイン又はパラフィンを有効成分とするものに限ること。
二酸化炭素剤
保管施設で使用する場合に限ること。
ケイソウ土粉剤
保管施設で使用する場合に限ること。
食酢


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