中国のまちかど

はじめに
第1章 北京は白い町
第2章 ホテルの部屋
第3章 ホテルのTV
第4章 ホテルからのインターネット
第5章 ホテルの施設
第6章 中国語で紹介
第7章 ホテルの朝食
第8章 カラオケ
第9章 中国語
第10章 スーパーマーケット    

はじめに

最近、中国へ行く機会が多くあるので、直接、目でみたこと、中国の人から聞いたことを連載していきます。中国に初めて行ったのは2005年の6月。訪問したのは北京と武漢。最初の印象は何でも大きいことである。町が大きい。建物が大きい。道路が広い。さらに道路は車で渋滞。歩いている人が多い。全体的には、2008年の北京オリンピックを控えているのか、活気にあふれているように見える。次のような、中国の風景について記載していく。中国語、北京、武漢、交通戦争、タクシー、農村風景、中華料理、大学、中国の人々、テレビ、町の風景、スーパーマーケット、日本の企業・・・・・
きりがないので、いつ終わるかわかりません。


                     建国記念日の天安門広場
 

第1章 北京は白い町 

北京には何回来ただろうか?。去年の6月に中国を訪問してから1年程度なのに何回も北京に来た。
 会社の12階の窓から見る北京の町は、いつ来てもモヤがかかっていて白い。北の方に高層ビル群が霞んで見える。前日の夜の便で着いた恋人どうしが、初めて迎えた北京の朝、ホテルの窓から朝モヤがかかった町を見て「北京の朝はロマンチックだ」と言っている姿を容易に想像できる。しかし、それは昼になっても、夜になっても1日中、朝モヤは消えないのである。ただ、物は見方だが夜はモヤの中にネオンが見え、幻想的と言えば幻想的である。長江の上流で見たモヤのかかった墨絵のような渓谷での感動に比べれば大したことはないが。
 それでも2005年の晩秋にきたとき、初めて北京で青空を見た。感動した。日本では青空はいつも見れるが、北京ではめずらしい。
 白く見える理由は大気汚染や黄砂のせいだろう。中国は急速に発展しつつある。町中、いたるところでビルを立てたり、道路工事をしている。片側5車線の道路が普通にあり、そこで車が渋滞している。2008年のオリンピックに向けて開発は、さらに加速するだろう。今の北京は恐らく東京オリンピックのころの東京のようだと想像する。
 中国が京都議定書に同意したのかしないのかは知らないが、早急に、まずは車の排ガス規制をしないと健康に影響を与えるのではと心配する。そのこともあってか、大気汚染状況を、天気予報の中で放送している。窓から朝モヤがかかった町を見て「北京の朝はロマンチックだ」と言っている姿を容易に想像できる。しかし、それは昼になっても、夜になっても1日中、朝モヤは消えないのである。ただ、物は見方だが夜はモヤの中にネオンが見え、幻想的と言えば幻想的である。長江の上流で見たモヤのかかった墨絵のような渓谷での感動に比べれば大したことはないが。
 それでも2005年の晩秋にきたとき、初めて北京で青空を見た。感動した。日本では青空はいつも見れるが、北京ではめずらしい。
 白く見える理由は大気汚染や黄砂のせいだろう。中国は急速に発展しつつある。町中、いたるところでビルを立てたり、道路工事をしている。片側5車線の道路が普通にあり、そこで車が渋滞している。2008年のオリンピックに向けて開発は、さらに加速するだろう。今の北京は恐らく東京オリンピックのころの東京のようだと想像する。
 中国が京都議定書に同意したのかしないのかは知らないが、早急に、まずは車の排ガス規制をしないと健康に影響を与えるのではと心配する。そのこともあってか、大気汚染状況を、天気予報の中で放送している。


                         北京の空
第2章 ホテルの部屋

 中国は北京と武漢に行った。泊まったホテルは4つ星が中心であったが、何回かは5つ星のホテルにも泊まった。 
 中国のホテルは概ね立派で設備も整っている。日本のビジネスホテルとは全くちがう。一流ホテルである。一泊7,000円から10,000円くらいである。3つ星だと3,000円くらいで宿泊できると思うが。中国の物価から考えればすごく高い。北京の一般の人の月収は多い人でも30,000円程度なので物価から考えれば当然かもしれないが。しかし宿泊者は中国人が多く8割程度だと思われる。この人たちは特別な立場の人であって、一般の人は一生のうちに一回も泊まることがないと思われる。中国人以外には英語圏からの宿泊者が多い。日本人はほとんど会うことはなかった。一度、朝、団体に会ったことがある。旅行会社が企画したツアーだと思うが。国内の観光地でよく見るいつもの日本人の姿であった。ホテルの前に2台の大型の観光バスが止まっていてロビーで多くの人が固まっていた。
 ホテルはシングル利用だがダブルベッドが二つあるか、特大のダブルベッドである。これは寝るときには楽である。部屋の浴室と洗面所は同じ場所にあるが、いろいろなものが置いてある。タオルやシャンプーとかは当たり前だが下着や避妊器具まで。良く見ると値札がついているので有料のようである。バスタブは大きく足を延ばせるが、日本のように深くないので、風呂の中で「極楽、極楽!!」という気分にはなれない。
トイレを使うときは注意する必要がある。 トイレは西洋式の物であるが、水を流すパイプが細く、トイレットペーパーを多く使うとすぐに詰まる。二回に分けて流すとかの工夫が必要である。詰まるとやっかいである。一回、詰まったことがあって結構、説明するのが大変だった。ドアを開けるとベッドメーキングのおばさ人が廊下にいたので日本語で話しかけると「チンブドン(わからない)」と言われる。英単語を羅列すると理解してくれた。これはちょっと感動である。フロントでも英語がなかなか通じないのに、ベッドメーキングのおばさんは知っている。後述するマッサージ嬢は、変な言葉だけ、少し日本語がわかる人がいる。
 他にテレビと冷蔵庫、仕事ができる机がある。冷蔵庫は中国産のビールやハイネケン、バドワイザーが入っている。日本のビールはアサヒ本生がスーパーで買えるが冷蔵庫に入っていない。まあまあ、快適に過ごせる。しかし、手抜きが時々ある。インターネットが使えなかったり湯が出なかったりすることもある。全体的に作業手順やル
ールが確立していないような気がする。ISO9000の認証はとれないだろう。そのときはフロントに文句を言いたい放題、言った方がよい。よほど対応が悪いときは1泊分の宿泊費を払わないとか、文句を言えば可能である。
 中国のホテルではチップは不要である。でもフロントにタクシーで降りるとボーイが親切に荷物を降ろしてくれて、部屋まで荷物を運んでくれる。荷物を部屋に入れた後、何か言いたそうにドアの前で待っている。おそらくチップがほしいのである。ここで「シェシェ」と言えば出ていく。今までチップを渡したことはないが、気持ち、10元(150円)くらいは渡してもよいのかも。

第3章 ホテルのTV

中国のテレビは、ケーブルTVで60チャンネルくらいある。でも日本語放送は1チャンネルだけである。
NHKの海外向け放送である。これは大変つまらない。ニュースでスポーツを放送するときも、プレイするシーンは放送されない。著作権の問題があるとかで見ていてもつまらない。でも日本の文化がよくわかる。中国人や欧米人向けに放送しているのだろうと思うのだが英語で放送がある。例えば相撲の土俵にある、縄の名前とか、屋根があるが4角にぶら下がっている房の名前とか。そのことを日本人だって知っている人はほとんどいないだろう。考え方の相違があるかもしれないけれど日本を紹介するのなら、もっとほかに放送するものがあるだろう、と思う。このテレビを見ているとNHKがやる気があるとはとても思えない。「いやならやめたら」と言いたくなる内容である。あとは海外情報とかをしつこく放送する。内容は鳥インフルエンザの注意事項や、紛争地域の立ち入り注意といった内容である。このような内容は中国向けだけかもしれないが、なんとかしてほしいものである。
  他のチャンネルは、時代劇や京劇、歌番組等で、中国語がわかればおもしろそうなチャンネルがある。早く中国語を勉強しなくては!!
 CMはおもしろい。多く流れているのは、美容や健康に関するものが多い。胸が大きくなるとか、痩せるとか、最近の日本のテレビショッピングを思わせる内容である。見方によればいかがわしい内容であるが、毎日、これを見ていると普通になってしまう。余談であるが日本のほとんどの化粧品メーカは中国でがんばっている。中国でも女性心理は同じで、給料の何割も化粧品を買うそうである。人口を考えればビッグな市場ではある。
 余談であるが、テレビはおもしろくないので、USENの番組でも見ようと、ホテルでユーザ登録をして、さあ、見ようと思ったら配信できないとのメッセージが出て見れなかった。よほど、中国は著作権のことを気にしているのが、再度、実感した。町には海賊版のDVDが普通に売っているので、無理もないかも知れないけど。



第4章 ホテルからのインターネット 

インターネットが使える環境はどこのホテルでも完備している。概ね、日本にいるときと同じ感覚で使える。速度も遅くない。ただ、日本とVPN接続しようとしたらうまく接続できなかった。どこかで制限しているかもしれない。
中国のインターネットに関してアメリカを中心にいろいろな問題が起きているが、使う分には関係なく、快適に使える。ただ、見れないHPがある。最初に行ったときは私のHPが見れなかった。最近は見られるが掲示板はだめである。これも統一した基準で制限をかけているのかと思ったら。そうでもない。地域によって違うようである。中国の
プロバイダによってバラツキがあるようだ。
 ホテルのインターネットは有線LANで、ケーブルを接続するとログイン画面が出る。ここでユーザIDとパスワードを入れるどこかのプロバイダの画面が出る。あとは普通に使える。ユーザIDは部屋番号が多い。パスワードはフロントで教えてもらう。もちろん有料である。時間制もあるが一定時間越えれば一緒なので、私の場合はつなぎぱなっしにしておく。
 私は、日本との連絡は、パソコンで通話ができるSkypeを使っている。一度、パソコンを持って行かなかったとき、自宅に国際電話をかけたら4,500円もかかった。たった、3分程度なのに。
話が脱線するが、Skypeは便利である。パソコンどうしの通話はただであるが、Skypeoutという機能で、一般の電話にでもかけることができる。これはクレジットで、一定額を払う必要があるが、1年以上前に1000円程度のクレジットを購入したがほとんど減っていない。日本から中国に電話するのも一緒である。子供のパソコにもSkypが入れてあるので、家で子供がパソコンを立ち上げていると、会社にいても中国にいても「勉強しろ!!」とチャットを送ることもできるし、私の方にはビデオカメラが付いているので、北京の街の風景もリアルタイムに送ることもできる。さらに脱線するが、最近、日本ではWinnyによる情報漏洩が問題になっているが、Skypeも同じ扱いをしていて使用禁止にしている企業がある。ちょっと違うのではと、思う。想像するとたとえば、ファイル転送によるウイルスの侵入を恐れているのだとは思うが、パソコンにセキュリティソフトが入っていれば全く問題ないと思う。電話代を考えればものすごいコストダウンになるのだが。ただし、Skypeには、ちょっとした問題もある。ネットワークの負荷が高いとチャットは問題ないが、音声は途切れることがある。ここは少しがまんが必要である。最近はパソコン側にも電話番号をとって、一般の電話からも接続できるようである。
 ひとつ注意があって、中国では電話をかけた方も受けた方も両者が電話代を払う。Skype の発信側が関係ないが、Skypeで一般電話にかけると受けた方は電話代を払うことになる。だから、友達だからといっても、むやみに電話するのも考えた方がよい。

第5章 ホテルの施設

1.土産物店
 1階のロビーには土産物店がある。日本の観光旅館のような雑多なものではなく、工芸品専門店とか、1件程度である。もともと中国は値切るのが普通らしく、とにかく徹底的に値切ってみる。それを実践したら半額以下になった。値切るのに中国語は不要である。値札がついているので、まず、半額の値段を言ってみる。言えなければ店員が電卓を持ってくるので、それを借りてそこに入力し、それを見せる。私は関西に近い生まれなので値切ることに全く抵抗感はないので徹底的にやる。これがまた、たのしい。別の章で記述するが、スーパーだけはさすがに値切れないが、デパートは値切れる。まじめに買うのは損するので、まずは値切ることを実践しよう。変なプライドは捨てよう!!。中国人から見ると日本人のプライドは、おそらく理解できない。
2.アスレチック施設
 大きなホテルにはほぼ確実にある。プール、ボーリング場、マッサージなどである。マッサージは若い女性や男性がいて、結構、きついのだが、体が楽になるので、お進めである。気を付けた方が良いのは、大きなホテルでも部屋に呼ぶと「3万円!!」と言ってくるマッサージ嬢もいる。いろんな意味で危ないので、マッサージ嬢をチェンジするように要求すべきである。中国にいると日本語を聞くことは、ほとんどないが、お金をもうけようとする場所、例えば故宮での路上でのガイドブックの押し売りが「1000円。1000円!!」と言って来る。空港では日本語で表示された商品が売っている。日本人はお金もちでお金を多く使うという雰囲気があるのかもしれない。
3.レストラン
 概ね、大きな高級レストランがある。まあまあである。ちょっと高いが安心して食べられる。中国の食事風景は別に記述する。
4.カラオケ
日本のフィリピンパブのようである。別に記述する。

第6章 中国語で紹介
中国是大国家。
全国的面积是九百六十万平方公里。是日本的二十六倍。
人口是十三亿人。是日本的十倍。世界的人们的五个人中一个人是中国人。
在中国有很多平原。长的河流也很多。火山很少。
我多次去过北京。北京的面积是一万六千八百平方公里。和日本的四国相同。
北京的人口是千五百万人。中国的印象什么都大。北京的楼很大。
道路也很大。有单侧五行车线。街道上人总是很多。
北京有四个季节。春天刮起强大沙尘的风。夏天非常热。有时超出四十度的。秋天是心情非常好季节。
街道的红叶也很漂亮。这个天气好像筑波市。冬天非常冷。有零下二十度的。
通过一年,雨很少。北京的街道,平时白的、除了秋天。
由致词在下次说明理由。

第7章 ホテルの朝食 

朝食はどこのホテルでもバイキングである。私が泊まったホテルは100元(\1500)であり、外の食堂で食べることを考えれば5倍くらい割高である。洋食、中華料理、日本料理などが置いてある。洋食は、パンや、ハム、コーヒーなどもあるので、私は,主にこれらを中心に食べていた。フルーツもいろいろある。不思議に思ったのはスイカである。いつ来てもある。夏でも冬でも。日本では夏にスイカを食べるのが普通である。日本でも冬にスイカも売っているがものすごく高いと思う。しかし中国のホテルに泊まっているとスイカに関しては季節感が感じられない。よほど中国人はスイカが好きなんだ、と思う。 レストランの一角では目玉焼きを焼いている。特別なものではない。新鮮さをアピールしているのかもしれない。中国では生卵を食べる習慣がは無いように思う。町を歩いていると卵を専門に扱っている店を何件も見かけるが、山積みされた卵を見ると、いつのものかわからない。生で食べるのは危険な感じがする。   ホテルの朝食で一番充実しているのが中華料理である。中華料理はいろいろなものがある。特におかゆが常食になっているようで、いろいろな種類のおかゆがある。他にマントウといわれる、小麦粉を練って蒸したものや何種類かスープがあった。独特のにおいがするので少し慣れるまで時間がかかる。慣れれば結構、おいしい。日本料理はカッパ巻きがあったり、サシミがあったりする。サシミは新鮮とは思えないのでさすがに食べなかったが。味噌汁やオシンコや焼き魚などは無い。中国に行くときははインスタントの味噌汁や、梅干持っていくことをお薦めする。普段、日本でも梅干はあまり食べないが長くいると梅干も食べたくなるものである。

第8章 カラオケ 

仕事で付き合っているお客さんとホテルの地下にあるカラオケに行った。中国のカラオケは日本とは全然違ってフィリピンパブのようである。(普通のカラオケもあるらしいが)。10人くらい座れるソファがある部屋がいくつかあるようだ。入るとすぐに若い女性が、20人くらい団体で押し寄せてきた。ソファの前に並んだ。何事だと思ったら「指名をしろ」ということで、ちょっと小太りの女性を指名した。生まれは北のほうだとか。みんな若い。平均年齢は20才くらいだと思われる。 少しおぼえた片言の中国語で話しかけるのだが全く通じない。相手の答えは「チンプドン(わからない)」である。しょうがないのでカラオケでもと、日本の曲も演歌を中心にそろっている。だから中国のカラオケに行ってもそれなりに楽しめる。でも回りが全部、中国人の中で日本の歌を歌っても誰も関心を持たない。一人浮き上がってしまう。だから中国の歌のカラオケを練習しようと思い、最近、やっと2曲くらい覚えた。このようなカラオケはもともと外国人だとか、お金持ちが相手なのか、相当に高いし、チップも要求される。そう、何度も行けるものではない。いずれにしろ言葉がわからないのでは、全然、おもしろくない。今度行くときのためにも、中国語をしっかり、勉強しよう~と!!(動機が不純かも!!)

第9章 中国語

2005年6月、いきなりの中国出張である。中国語を勉強している時間もなかったし、そう簡単に勉強できるものでもない。中国人同士の会話は全く理解できない。現在、5回ほど、延べ日数では40日程度中国に出張したが未だにさっぱりである。中国語の表記にピンインというのがある。ローマ字と記号による発音とイントネーションを表したものである。これを全部覚えれば発音の仕方はわかる。意味も漢字なのでほぼ理解できる。でも全く逆があったり意味が違うものがあるので注意する必要がある。たとえば、日本語の歩くは「走」だし、手紙と書くと「ティッシュペーパー」のこと、日本の手紙は中国語では「信」である。 中国語のピンインの種類は多くないので覚えるにはそんなに時間はかからないと思う。でもピンインが分かっても実行するのは容易ではない。日本語には無い発音がある。というより、発音の仕方が日本語と中国語では全くちがう。中国語の発音は、唇、舌の位置と形が重要である。日本語はそんなことは関係なく発音するので楽である。英語でrとlの発音の違い以上で中国語ではすべての言葉にこのことがある。これを確実に習得するには小さいころから覚えないと発音できないといくつかの本にも書いてあった。中国人の中でもきれいに発音できない人もいるとのことである。だから相当の努力を要する。現在、中国語教室に毎週、土曜日に通っている。中国語を覚えようとしているのは、中国でのビジネスのためではあるが、それよりももっと町を歩いている人と普通に会話ができて中国の人の気持ちを知ることができれば、どんなに楽しいだろう、と思うからである。

第10章 スーパーマーケット

スーパーマーケットに行くようになったのは会社の事務所の中に寝室を作ったのでホテルに泊まる必要が無くなったためである。中国に行く場合、費用がかかるのが、ホテル代で、次に飛行機代である。ホテルに泊まる必要が無くなったので、おおいに節約することができるようになった。とりあえず日用雑貨を購入する必要もあり、頻繁にスーパーマーケットに行くことになった。   中国のスーパーマーケットは実にいろいろなものが売っている。種類は日本のスーパーマーケット以上である。食料品から電化製品まで。でも日本にあって中国には無いものがあった。樹脂製のマナイタである。木は清潔でない、と思って探したが無かった。また、キッチンの水きりが無かった。生ものを入れるのに必要だと思って探したが無かったので、とりあえず。小さめのザルを買った。中国ではゴミの分別収集という習慣はない。ゴミは生ゴミも空き缶もビンもすべて一緒である。リサイクルという文化は、まだ無い。今後、環境問題も含めて、実行していく必要があると思う。逆に日本では無く中国で売っていたものがあった。洗濯板である。なんと懐かしい!!。はるか昔、母がタライに水を入れて洗濯板の上でゴシゴシ洗濯していた記憶がかすかにあるが、何十年ぶりかに見た。 私の買い物風景は次のようなものである。以前、シャツを買おうと、うろうろしていたら、おばさんが近寄ってきて、「△○×◇・・・」。「何か喋っている。意味不明・・」。何を言おうとしているかはよくわかる。おそらく「こちらにも良いのがあるよ。」とか、「これが良いのでは」といろいろ親切に教えてくれている。でも「△○×◇・・・」。そこで「私は日本人です。中国語はわからない」。最初はこのことすら通じなかった。「日本人」はカタカナで中国語の読み方にすると「リーベンレン」と書いてある。このまま言っても通じない。「リ」ではない。「リ」と「イ」の中間の発音でありカタカナでは表記できない。スーパーマーケットで買い物する場合は、日中辞典を持っていくと楽である。この前は、パジャマを買おうと思ったがどこにあるのかわからない。種類は豊富なのであるが、1種類の数が少ないので、どこにあるのかわからないときがある。そのようなときに辞典を見せれば教えてくれる。   いくつか失敗した。ひとつは、リンゴが買えなかった。くだものが無造作にころがっているので、カゴの中にいくつか入れてレジに行った。レジの店員が何か言っている。「△○×◇・・???」、さっぱりわからない。誰か日本語をわかる人を探しに行ったようだが、なかなか戻ってこない。おかげでレジが渋滞してしまった。そこで「要らない」と言って清算を済ませた。要らないは「不要(ブーヨン)」である。次に行ったときは、こんどこそは、「リンゴを買うぞ」と思い、くだもの売り場を見ていたら、袋に入れて売り場のコーナで計って、値段を書いている。「分かった!!」 今度はさっそく袋に入れて計ってもらい、無事、買うことができた。同じように、今度は卵を買おうとした。リンゴのように計り売りしているのではと思い、回りを見たが、そのような場所はない。じゃ、と思い、またカゴに5個ほど入れてレジに持っていった。「△○×◇・・???」 またである。今回は量り売りするような場所もなかったし・・・・。また、「不要」である。次に行ったときは、値段がついていないので買えない、ということで、値段のついている卵を探した。あった!! でも少し色が変だけど、まあ、いいか、ということで無事、レジで清算を済ませた。でもこれは生卵ではなかった。「ピータン」であった。したがって未だに生卵を買えないでいる。今度、中国行ったときは、必ず買ってやろう、と思っている。 あとは、いつものことではあるけれど、いつもレジで止まる。何もなくてもである。いつも、話しかけられる。「△○×◇・・・」、「何か文句があるのか、」と日本語で言ってもわけがわからない。最近、少し分かった、「小銭がないか」と言っているようである。ポケットから小銭を手の平に出すと必要なお金を持って行ってくれる。 このようなトラブルは日常的だけど楽しい。ドキドキする場面も多いが分かるとうれしいものである。いつも「まあ、何とかなるさ」ということで、分からなくても、まずは実行してみる。 ちなみに日本のアルコール類はアサヒビールがスーパーマーケットで売っている。純生である。中国のビールもいくつもあるけど、すべて純生である。何か変。 もうひとつ、おもしろい話。スーパーマーケットは中国語で、「超市」、でも英語では「Ultra market」と書いてあったように思う。日本はSuperで、中国はUltraである。負けた!!?



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