家庭菜園で有機農法

なぜ、有機農業なのか?
 現在、私の家庭菜園で農薬はほとんど使っていない。肥料も鶏糞を中心に使ってきた。化成肥料は少しは使用してきた。そのためキャベツも白菜も多くの虫がついていた。なんとなく安心野菜を作っていたのが実態である。
今後はもう少し、積極的に有機農法に取り組んでいきたいと考えている。
(生産農家が、野菜を有機農業野菜と表示するには認可が必要)

目的は以下のとおり
(1) 安心安全な野菜を作る。
 スーパーなどで売っている野菜は有機野菜の表示がないかぎり、少なからず有害な農薬が使用されている。私見であるが、これらが体に蓄積されることによって健康に影響が出るかもしれない。すでに出ているのかもしれない。昔はなかった病気に、花粉症、アトピー性皮膚炎などがある。最近、発売された本で「有機の世紀」というのがある。ここには、何年もアトピー性皮膚炎で苦しんできた人が有機野菜だけを食べて完治したとのこと、でもスーパーで購入した野菜では再発するとのことである。リスクは中国野菜だけではないと最近、思っている。

(2) おいしい野菜を作る。
 化学肥料を多く使った畑は痩せてきて地力が低下している。化学肥料で無理やり野菜を作っている感がある。そうではなく有機肥料を使うことで野菜と土が共存することでおいしい野菜ができると考える。

(3)土を作る。
 おいしい野菜を作るために有機肥料で、生きた土をつくる。



以下に有機農業について説明します。


有機農業(ゆうきのうぎょう、Organic farming)とは

自然環境や生態系と調和した形で実践されることを目ざした農業の一形態。有機農法、有機栽培、オーガニック農法などとも呼ばれる。

有機農産物の定義(有機JAS)
・種まき又は植え付け前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない田畑で栽培する。
・栽培期間中も禁止された農薬、化学肥料は使用しない。
・遺伝子組換え技術を使用しない。
詳細:有機農産物の日本農林規格

有機農産物の定義(特定非営利活動法人・日本有機農業研究会)
有機農産物とは、生産から消費までの過程を通じて化学肥料・農薬等の合成化学物質や生物薬剤、放射性物質、遺伝子組換え種子及び生産物等をまったく使用せず、その地域の資源をできるだけ活用し、自然が本来有する生産力を尊重した方法で生産されたものをいう。

有機農業の目指すもの(特定非営利活動法人・日本有機農業研究会)
・安全で質のよい食べ物の生産
・環境を守る
・自然との共生
・地域自給と循環
・地力の維持培養
・生物の多様性を守る
・健全な飼養環境の保障
・人権と公正な労働の保障
・生産者と消費者の提携
・農の価値を広め、生命尊重の社会を築く

有機肥料の他に使用可能な無機肥料(有機JAS規格 平成18年10月27日)
草木灰、炭酸カルシウム(苦土炭酸カルシウムを含む。)、塩化加里、硫酸加里、硫酸加里苦土、天然りん鉱石、硫酸苦土、水酸化苦土、石こう、硫黄、生石灰(苦土生石灰を含む。)、消石灰、微量要素(マンガン、ほう素、鉄、銅、亜鉛、モリブデン及び塩素)、岩石を粉砕したもの、塩基性スラグ、鉱さいけい酸質肥料、よう成りん肥、塩化ナトリウム、リン酸アルミニウムカルシウム、塩化カルシウム、
などであり、有機肥料しか有機農業に用いられていないということは誤解である。

使用条件付きで使用可能な農薬(有機JAS規格 平成18年10月27日)
除虫菊乳剤及びピレトリン乳剤、なたね油乳剤、マシン油エアゾル、マシン油乳剤、大豆レシチン・マシン油乳デンプン水和剤、脂肪酸グリセリド乳剤、メタアルデヒド粒剤、硫黄くん煙剤、硫黄粉剤、硫黄・銅水和剤、水和硫黄剤、硫黄・大豆レシチン水和剤、石灰硫黄合剤、シイタケ菌糸体抽出物液剤、炭酸水素ナトリウム水溶剤及び重曹、炭酸水素ナトリウム・銅水和剤、銅水和剤、銅粉剤、硫酸銅、生石灰、天敵等生物農薬、性フェロモン剤、クロレラ抽出物液剤、混合生薬抽出物液剤、ワックス水和剤、展着剤、二酸化炭素剤、ケイソウ土粉剤、食酢の30種類


参考文献
 Wikipedia有機農業
 農林水産省 有機食品の検査認証制度 



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