サマービュートP
「ソルダム」×「ブラックビュート」として山梨で生まれ、2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は赤紫色で果肉は淡い黄色、大きさは170g前後と大きく、果肉は緻密でやや硬めです。たっぷりの甘みと適度な酸味が楽しめます。旬は7月下旬頃から。
参考ページ 果樹研究所
サマーエンジェルP
親は「ソルダム」×「ケルシー」で2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は紅色で果肉は黄色、サイズは150g前後と比較的大きめです。果汁が豊富で甘みが強く、適度な酸味もあります。7月下旬頃から出回ります。
参考ページ 果樹研究所
ハリウッド
花がとても可愛いスモモの受粉樹です。結実年数は4年から5年です。果実の大きさ 60g。糖度 13〜15%
(1)苗木の植え付け方
○苗木の植え付け時期は11〜12月です。
○1本の樹は成木になると、50平方メートルの広さが必要なので、2本以上植える場合は7mの間隔を空けましょう。
○すももは耐干性は強いですが、耐水性は弱いため、水はけの悪い所は盛り土や排水対策が必要です。
○植え穴は植え付け1ヶ月前までに、できるだけ大きな植穴を掘って有機物や石灰等を入れて準備しておきます。
○苗木の根は乾燥させないようにし、植え付けに当たっては、根はできるだけ切らない方がいいですが、折れた根や太く長い根は少し切り返しておきます。
○定植位置である植穴の土を苗木の根が入る大きさに掘り上げます。その際、苗木を植え付けたときに根の先端が下がるように穴の中央を高くしておきます。
○苗木は病気がないかよく調べ不良苗木を植えないようにします。
○苗木の接ぎ木部位が土中に埋まることのないように、植穴を調節します。
○苗木を植穴に置き、一方に片寄らないよう全体にまくばります。
○少しずつ土を入れて根と土に間隙のないように植え込みます。途中で、十分かん水をして根と土をなじめます。更に土を入れて、もう一度かん水し、敷きわらを行います。
○苗木は地際から約60cm位の所で先端を切り返しします。
(2)人工授粉
○昆虫によって受粉が行われるので、開花時期に気温が低かったり、天候が不順であれば果実の着きが悪くなります。人工授粉をすれば確実に結実させることができます。
○本格的には開花直前の花を集め、花粉を採りますが、家庭果樹であれば、他の品種の花を着けるだけでも十分です。1花で10花程度受粉できます。
○満開時期に毛ばたきやボンテンなどで花をなで、花粉を着けた後、受粉したい花にそれをなでつければ短時間で作業がはかどります。
(3)摘果
○5月上旬には受精しなかった果実の区別がつくようになりますので、このころから5月中旬にかけて果実を間引いて果実の肥大を図ります。
(4)整枝・せん定
○短果枝に果実がよく着くので、新梢をむやみに切り縮めるとよくありません(短果枝が発生しにくい)。品種によって生育がかなり違うので、せん定も変える必要があります。
○ソルダムは枝がしなりやすく、多少短めに切り、強く立つ枝を出すようにします。
○大石早生はその逆で、枝が立ちやすく、細い枝が出るので、枝の途中ではあまり切らず、元から間引く方がいいでしょう。
肥料やり
☆すももは開花から果実の成熟までの期間が短いので、肥料は早く効かせ、果実の成熟期まで肥料が残らないようなやり方が必要です。
☆成木1本当たりの肥料の量は、配合肥料(8-5-6)の場合、25〜30kg前後です。
種類 施肥時期 施肥量
元肥 11月 施用量の80%
追肥(礼肥) 8月 施用量の20%
若木の場合は成木の量に対して次の割合で施用します。
1年目 10% 、2〜3年目 30%、4〜5年目 60%、6年目以降 100%
主な病害虫 時期 病害虫 薬剤名
2月下旬(発芽前) ふくろみ病 web版大阪府病害虫除指針参照(PDFファイル)
☆落葉やせん定した枝にはいろいろな病気や害虫が潜んでいるので、集めて燃やしましょう。
☆開花後、花びらが枝に残っていると果実を腐らす原因となるので、取り除くようにしましょう。
☆結実後、そらまめの莢のような奇形(ふくろみ病)はソルダムに発生しやすいですが、大石早生には少ないです。
大阪府泉州農と緑の総合事務所(スモモ)
2009年12月21日
サマービュート、サマーエンジェル、ハリウッドの苗を植えました。
|