内藤とうがらし

家庭菜園で、まぼろしの内藤とうがらしを栽培しています。


 内藤家の菜園(後の御苑)から広がった野菜の一つ。品種は八房(やつぶさ)トウガラシ。
「内藤新宿周辺から大久保にかけての畑は真っ赤に彩られて美しかったという。」(「新宿の今昔」より)。当時は成熟したものを漬物用や香辛料として使われました。
 参勤交代のために江戸に屋敷を構えた各地の大名たちは、やがて下屋敷で故郷の野菜を栽培するようになりました。現在の新宿御苑とその周辺に家康から受領した約20万坪以上もの屋敷を構えていた内藤家(後の高遠内藤家)では、内藤唐辛子や内藤南瓜をはじめとする野菜が作られました。その後、江戸の人口が増加するに従って野菜の需要が増大、近郊農家では、これらの江戸野菜が盛んに栽培されたといわれます。
 とくに唐辛子に関しては、文化7年(1810)から文政8年(1825)にかけて幕府が編纂した「新編武蔵風土記稿」において、「世に内藤蕃椒(とうがらし)と呼べり」と紹介され、近隣の畑一面を真っ赤に染める光景は壮観だったといわれます。また江戸の食に欠かせない調味料として、七色唐辛子などで広く親しまれてきました。
唐辛子売りの口上に、「入れますのは、江戸は内藤新宿八つ房が焼き唐辛子」 ともうたわれていることでもその普及ぶりが想像されます。 (とうがらし通信引用)

 読み物 内藤とうがらしものがたり風・みどり・水・ネット 新宿区議会議員      根本二郎氏)


栽培方法
通常のピーマンと同じ。
元肥 ; 牛糞堆肥、鶏糞
追肥 : 鶏糞

4月25日 セルポットに種まき。多分、種まき時期が遅い。4月初旬が適期
8月初旬から中旬 植え付けをした。多分、植え付けの適期は、7月初旬頃
9月15日 とうがらしが赤くなってきました。
11月01日 ほとんどが、赤くなってきました。
12月04日 葉が落ちて、畑が真っ赤である。江戸時代、内藤家の回りは真っ赤であったということであるが、それが想像される。

内藤とうがらしから派生した新たなトウガラシ2種
 内藤とうがらしは、八房(やつぶさ)トウガラシであるが、あきらかに形状が異なる種類が出てきた。
 派生1:形状は、「日光」系である。
 派生2:形状は、完全に「島とうがらし」である。


2010年4月25日
種まき 5月21日
 8月17日 植え付け  9月15日 11月1日 12月4日
内藤とうがらし100521 内藤とうがらし100817 内藤とうがらし100915 内藤とうがらし101101 内藤とうがらし101204

内藤とうがらしから派生した、とうがらし2種(11月1日)
派生1
日光のような形状
 派生2
島とうがらし形状



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